脱毛してるはずなのにムダ毛が増えた？！硬毛化・増毛化とは

脱毛に伴う硬毛化・増毛化のリスク

毛のメラニン色素に反応する光を照射してムダ毛を減らす光脱毛・レーザー脱毛。

気になるムダ毛をなくしてキレイになるためのものですが、実は逆に毛が濃くなってしまう「硬毛化」「増毛化」という現象が起こることもあります。今回はこの「硬毛化」「増毛化」について解説します！

「硬毛化」とは

脱毛の施術を受けることで逆に毛が太く・硬くなってしまう現象を「硬毛化」と言います。

脱毛サロンの光脱毛や出力の小さい家庭用脱毛器での脱毛で起こりやすいといわれていますが、クリニックでの医療レーザー脱毛、カミソリ・シェーバーでの自己処理でも起こる可能性はあります。

「増毛化」とは

脱毛の施術を受けることで逆に毛が増えてしまう現象のことを「増毛化」と言います。原因についてはまだはっきりしていませんが、脱毛に用いられる光やレーザーの刺激が今まで発毛していなかった弱い毛穴を活性化させてしまうことで起きるといわれています。

とはいえ、人間は生まれたときから毛穴の数が決まっていて増えることはありません。なので増毛化が起きたとしても、いままでの2倍や3倍に増えたりいつまでも増え続けたりすることはないので安心してくださいね。

硬毛化・増毛化の原因

硬毛化・増毛化のメカニズムはまだ解明されていませんが、いまのところ主な原因は照射パワー不足だと言われています。

光脱毛やレーザー脱毛に使われる光は、毛のメラニン色素に反応して毛根付近にダメージを与えるもの。しかし照射パワー不足で中途半端に熱を与えてしまうと、逆に毛根を刺激して活性化させてしまいます。

そのためもともと生えていた毛が太く硬く成長してしまう「硬毛化」・いままで発毛していなかった毛穴から新たに毛が生える「増毛化」が起こるというのが現在有力な説です。

硬毛化・増毛化しやすい部位

繰り返しになりますが、硬毛化や増毛化の原因は照射した光のエネルギーが毛に対して十分に伝わらないこと。そのため、毛が薄い・細いため熱が十分に伝わりにくい顔の産毛やもみあげ・あご・うなじ・背中などが硬毛化・増毛化しやすい部位だといわれています。

また、痛みやかゆみを我慢していたり(肌にかかるストレスが大きい状態)、薬を服用している場合も硬毛化・増毛化しやすいといわれています。

硬毛化・増毛化する確率は？

硬毛化を発症する確率は高くて0.3～1％ほど。脱毛の施術を受けている人100人のうち、硬毛化する人が1人いるかいないかくらいの割合になります。
また、「毛が濃くなっている気がする」と自覚する時期は施術を受けてから1～3ヵ月くらいが多いです。

硬毛化・増毛化してしまったらどうする？

ほとんどの場合、脱毛機の照射パワーを適切に調整したうえで照射を続けていれば十分に毛にダメージが与えられるため施術を受けているうちに解消されます。しかし毛や肌の状態によっては一時的に施術をお休みすることも。

医療脱毛を提供するクリニックの場合、硬毛化してしまった場合の補償があることが多いです。「もしかして硬毛化してる？」と思ったらすぐにクリニックに相談しましょう。

【主なクリニックの硬毛化への対応】

• リゼクリニック：最大1年間無料で再照射保証
• メアリクリニック：脱毛機器の出力変更などで改善できるよう対応
• 表参道スキンクリニック：脱毛機器の出力変更などで改善できるよう対応

番外編：毛を剃ると逆に濃くなるって本当？

カミソリやシェーバーで自己処理をしていて「剃る前より毛が濃くなった」と感じた経験がある方も多いのではないでしょうか？

光脱毛やレーザー脱毛の施術に限らず、自己処理も毛穴を刺激することにつながるため「もしかして硬毛化・増毛化かも……？！」と思ってしまうかもしれません。

ほとんどの場合は気のせい

カミソリや電気シェーバーで自己処理をすると、本来は毛先にかけて細くなるはずの毛を根元に近いところで分断するため断面が太くなります。その毛がそのまま伸びていくため毛先が太く見え、自己処理後に毛が濃くなったように見えている……ということがほとんど。毛の太さ自体は変わっていないことが多いです。

また、カミソリによる自己処理を繰り返すと肌に負担がかかって肌が黒ずむため、毛が濃くなったように錯覚することもあります。

硬毛化も増毛化も正しく知れば怖くない！

光脱毛・レーザー脱毛・自己処理に関わらず稀に発症する硬毛化・増毛化。
もし「硬毛化・増毛化してるかも？」と思ったらすぐに通っているサロン・クリニックに相談してくださいね！